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歯と歯周組織の構造
◆歯根膜◆
歯根と歯槽骨をつなぎとめながらクッションのような働きをする他、感覚受容器としても働きます。
◆歯槽骨◆
歯根を支えている骨です。この歯槽骨が吸収して無くなっていく病気を歯周病といいます。吸収した歯槽骨は再生療法と呼ばれる治療を行わないと再生しません。再生療法を行っても100%元の状態にはなかなか戻せないのが現状です。
◆歯肉◆
いわゆる「歯ぐき」です。正しくは歯肉(しにく)と言います。ここに炎症を引き起こした状態を歯肉炎といいます。さなざまな病気のシグナルがこの歯肉に現れることが多いので、歯肉の検査はとても重要です。
歯周病の進行
歯周病は一夜にして、歯がぐらつくなどの末期症状が出るのではなく、初期や中期の段階でも、僅かなサインがあります。末期の段階で慌てて何とか歯を残したいと思う前に、できるだけ早期の段階でのサインを見逃さないようにすることが大切です。歯周病を初期~中期~末期という3段階に分けて判りやすく解説します。
健常歯肉
歯周炎(初期)
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歯肉炎を放置することで歯茎の炎症が広がり、歯周病菌が歯周組織に入り込んで歯槽骨や歯根膜など奥深くにある組織にまで及んでいきます。こうなると歯周ポケットは3〜5mm、軽い「歯周炎」の状態になります。
歯周炎(中期)
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炎症がさらに広がると歯を支えている歯槽骨の半分弱が破壊され、歯が少しグラつき始めます。これが中程度の歯周炎です。虫歯にもなっていないのに歯がグラつくときは要注意。歯周ポケットは4〜7mmほどになります。
歯周炎(末期)
歯周ポケットの隙間が6mm以上、歯槽骨が半分以上破壊され、歯がグラグラして抜けそうな状態になると、重度の歯周炎、つまり歯周病の最終段階です。歯槽膿漏と言われるのもこの状態です。
健康な人でも歯と歯茎の間には1〜2mmほどの隙間があり、その隙間を「歯周ポケット」と言います。
大切な歯を守るために
定期的に予防処置を受けて歯の健康をキープしましょう!!
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